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陸上競技 2001夏合宿レポート

東京慈恵会医科大學 陸上競技部
 当ロッジはここ3〜4年全日本を目指すチームが殆どである。けっして意識して誘致しているわけでない。
 しかしこのチームを忘れていないし、忘れられていないのが本当にありがたい。
 サンバレイの夏は、慈恵医大で始まると言っても過言でない7月。今年、6年連続のご来山となった。例年、8月上旬行われる東日本医大大会に向けての合宿だ。6年制のため、毎年同じお顔を拝見している感じが不思議だ。女子部員も多く、皆さん和気藹々で和やかに華やかにスポーツを楽しんでおられる。余談になるが医師を目指すことは並大抵のことではない。そのための手段(幼児期からの英才教育etc)にいろいろ批判集まる昨今、例年真剣に且つ楽しく練習に取り組まれる姿を拝見する につけホッとする。
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四日市大學 陸上競技部
 このレポート記載の前、9月16日全日本大學駅伝東海地区予選会において3年連続出場を決められた。誠に喜ばしいことだ。当所・当館で3年連続合宿となる今夏、10日間の強化と予選会を控え調整のためにと2度ご来山された。
 昨年迄と異なり、地方大學としては大所帯となり、又しっかりとスタッフの組織も形成された。新たなポストとして岩谷副監督、トレーナー池田先生も同行された。又、今まで一人だった4年生渡辺路子マネージャーの他に三名の新人が加わった。特に細江マネージャーはとても一年生とは思えないきびきびとした仕事ぶりには驚く。昨年まで一人、監督の手足となり、選手をサポートしてきた渡辺マネージャーの功績は大きい。全日本三度の出場は、選手と共に戦った最高の勲章であり、素晴らしい大學生活であったと思うと同時に、すごい強運の持ち主だ。
 10日間の強化合宿では、予選会など目じゃない本大会を見据えてのトレーニングであった。初来山の一昨年と昨年は監督と坂本・星野両先輩がグイグイと引っ張るチームであった。その時のメンバーがごっそりと残る今年、全ての選手に自覚を感じた。決められたスケジュールを淡々とこなされているように思えた。インターバルのトラックを除いて殆どがロード走だ。コースも初来山時と変わらない。お気に入りコースは二つ。早朝練はきまって標高1330m・笹ヶ峰ロードだ。当地きっての景勝地で、比較的長い平坦道が取れ早朝は真夏でもブルッとくる冷たさだ。又殆ど車の往来が無い。最後は渓谷でアイシングして終わる。午後練は標高700m沿いの折り返し15km・アップダウンコースだ。30kmは2往復となる。途中、2.4kmの上り、その内7%の斜度が700mも続く。実業団チームでも敬遠する難所だ。初来山時、"今のうちの力ではキツイ・・・"とおっしゃった。今年、再度お尋ねすると、"選手はこの上りを、現在の力量を計る目安にしている"とのこと。この前向きな姿勢がある限り、益々新化されていくものと思う。
 9月上旬、舘主将はじめ主力メンバーが二週間後に予選会を控え、"油断大敵"を胸に最後の調整と疲労を取るために再来山された。今回は、高地・笹ヶ峰には上がらずトラック中心に調整された。今年の予選会はトラックでのタイムレースのため、わざわざ当所から30〜40分、高田と新井のタータントラックまで足を伸ばされた。
 全日本出場は大學当局においても大変重みのあるものと思う。当町での駅伝の四日市大学は勿論、高田競技場での"全日本大學駅伝に出た四日市大學ですか?"の市民のお尋ねにその重みを感じた次第である。
 11月4日、取り敢えず、深緑のタスキを伊勢神宮まで繋いでほしい。その時、ひょっとすれば悲願の箱根組を捕らえられるかも知れぬ。皆さんの歓喜の涙がみたい。
 10日間の強化合宿では、松阪大学から森西選手が参加された。やる気満々の同選手も今年の予選会は同大学のご都合で参加は無いらしい。目標なくしても、一人がんばる、好漢・森西選手に拍手を送りたい。 クリックすると拡大します クリックすると拡大します

東京農業大學 女子陸上競技部
 大學女子駅伝12年連続出場を誇る名門だ。1992年には全国制覇も成し遂げている。昨年から当所・当館にご縁を頂戴している。
 女子・長距離選手は男子と異なり練習以外に徹底した肉体管理を要求される。肥満は絶対禁物。肥満に名ランナーがいないのは確かだ。できるだけ体脂肪を減少させて高タンパク摂取により筋肉をつくる。特に夏季強化練習ではそれ以外に疲労性骨折・貧血・脱水にも気をつけた食事管理を要求される。さすが農大、渡部監督にはそのノウハウはすごい。昨年、今年とご遠慮気味にいろいろご指示頂いたがまだまだ私の食事管理ではご不満だろう。もっと、もっと深く追求していきたいと思う。お米は、五分つき、三分つきを要求されたが、美味しさは何ら白米と変わらないことが確認できた。それ以来、私の家族は毎日五分つきをいただいている。
 今年も関東予選突破は確実だろう。久々の頂点を目指してほしい。そして、なにわの空に舞う、スリムになられた監督の姿をみたい。
 同大合宿中、当地・妙高村ご在住の先輩から超新鮮な野菜の差し入れをいただいた。当方からも深く感謝申し上げます。
 又、同大の合宿に二名の亜細亜大選手が参加された。亜細亜大と言えば7度の出場を誇る強豪だ。部員不足のため今回の出場はないらしい。お二人の新たな健闘を期待したい。
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青山学院大學 陸上競技部
 当方にとって、"箱根"を目指すチームとのご縁は久々のことだ。
 岩崎監督、安藤副監督、OBコーチをはじめとする30名近いメンバーでのご来山となった。安藤副監督によれば、箱根を目指すチームにしては少人数らしい。同部のHPによれば、先輩諸氏の箱根にかける思いに切なるものがある。
 特にここ2〜3年高校駅伝の名門・強豪高の出身者がズラリと並ぶ。今回の合宿はスピード練習が目的でトラックが主力であつたがあいにく台風の影響で、連日雨にたたられたのがなんともお気の毒であつた。練習と練習の間は、寸暇を惜しんで監督の選手えのマッサージが限りなく続ずけられていたのには驚いた。これも"箱根"への思いだろう。
 どのスポーツでも一度下部に転落すると復活は至難のことといわれている。私も駅伝のオールドファンの一人として四半世紀遠うのいた夢を呼び戻す応援をしたい。
 選手の皆様には、都大路での激走を思いだし10月20日の予選会での爆走を期待したい。
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浦和実業学園高等学校 駅伝部
 埼玉県内では常に強豪と言われつつ、未だ"都大路"出場を果たされていない。今年こそ、の悲願を胸に初来山された。
 "良きランナーである前に・・・良き高校生でなければならない"
 教育者のお立場を鮮明に、1979年、ご自身で駅伝部を創設された猪腰義文先生。その時先生の悲願は、"日の丸"選手を育てること、そして"都大路"出場を果たすこと、と聞く。
 "日の丸"選手は倉林俊彰選手の世界陸上・マラソン代表で達成、残すは"都大路"だ。
 コーチ、トレーナーも同行され気合がはいる。たまたま当地で合宿される同県・農大三高さん、千葉・拓大紅稜高さんとの合同練習となった。両校は一昨年、当館で合宿され昨年もご予約の報を頂戴しながら満館のため失礼した経緯があり、私にとっても川尻・小谷野両先生には二年振りの面会でお詫びの機会をいただき胸のつかえがおりた。
 練習は当地・笹ヶ峰、標高1300mでの新しくできた牧場内クロカンコースと野尻湖周回コースをメインに精力的に行なわれた。
 埼玉では、埼玉栄の牙城は異常に高いと聞く。しかし、高校スポーツに"絶対"はないはず。諦めない気持ちをもって、チャレンジしてほしい。
 ひょっとして・・・11月上旬の朗報が待ちどうしい。
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水口東高等学校陸上競技部
東大津高等学校陸上競技部
滋賀県ジュニア選抜代表
 水口東高・小澤先生率いる合同合宿が当館を中心に分宿として行なわれた。
 あいにく、台風の影響で一日順延の日程となり、受け入れ宿の多少の混乱と悪天候ではあったが、無事スケジュールをこなされた。小澤先生の他ご三名の先生のご指導のもと、高地・笹ヶ峰でのクロカントレをはじめ、池の平周回道等でのロード走をメインとされた。
 小澤先生は県指導部の要職を兼ねられており、自校のことより、熱心にジュニア代表のご指導にあたられていた。
 ジュニア代表は例年1月下旬、広島で行なわれる都道府県対抗駅伝の候補選手で、例年夏休みを利用して強化合宿が行なわれている。
 滋賀県勢の健闘を祈りたい。
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佐久長聖高等学校 駅伝部
 同校の駅伝部と言えば、一般ファンには古くからの強豪と勘違いさせられる。それほどこの数年で高校陸上界にインパクトを与えられたのだ。実際、両角 速先生が同校に赴任されての数々の実績は、わずか6年の間の出来事とは思いもよらぬ。都大路に女子一度、男子三度、それも全てが入賞だ。他、インターハイ、国体での入賞の数々。その間、超スーパー高校生の育成となれば、いかなる指導法のノウハウをお持ちなのか、誰しもが興味深々である。先生から毎月ご送付頂いているご自身発行の"長聖駅伝"。ご来山の皆様にむさぼり読まれた手アカのなかに答えを見つけ出した。一貫して精神の鍛錬を要求されている。高校生には競技力や技術指導以前に徹底した精神鍛錬の指導が必要なのだろう。駅伝には"ガマン"・"しんぼう"が必要とも説かれている。しかし、最も"がまん・しんぼう"をされているのは先生自身の気がしてならぬ。その結果、この数々の栄光だろう。
 県内一の進学校として、文武両道をかかげ、駅伝部とて例外にあらず勉強第一とお聞きしている。先生も選手もこのプレッシャーから悲願の全国制覇を、ファンは期待している。
 合宿では、お気に入りの笹ヶ峰クロカンはじめ野尻湖・トラックと故障中の選手も容赦なくきびきびと無駄なく行なわれた。
 先生のご人脈か、プロ・トレーナーの田中さん、トレーナー研修中のOB・内山さんも同行され、選手にとっては素晴らしい環境だ。又、昨年同様先生の母校・東海大三高から五名の選手も参加された。県予選ではお互いライバルだ。一区でも二区でも取って是非、先生に恩返ししてほしい。
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